【B1】12/12公式生放送での発表カード評価
最近宝石の国にどハマりしてます、haruです。
あの待ちに待った新カードお披露目から早一週間ですね。
だいぶ時間がたってしまいましたが、これを書きたくてブログ立ち上げたので気にせずいこうと思います。
本記事は評価がメインなのでカード効果の解説などは少なめです。
生放送を見逃した方、能力の詳しい説明を確認したい方はこちらからどうぞ。
評価基準
★★★★★ 入らないデッキはない。白獅子。
★★★★☆ 戦略次第だが枠が余っていれば入る。シルヴィア、ラッキー。
★★★☆☆ デッキを選ぶが使われる。マリリン、豚王。
★★☆☆☆ 採用する価値はあるが強くはない。ナディア、グスマン。
★☆☆☆☆ 使わない。不死梟、ディプレッション。
GCは評価のベクトルが違うので星はつけてません。
それではいきましょう。
LAPIS
ラピス=OTKから遠ざけたいんだろうな……というのが伝わってきます。
フレンドリンクという名前ですが能力を共有する訳ではなくフレンド状態を参照するカードがある、という構図のようです。
並べるならソルバ使えばいいじゃん?というのが正直な感想ですが……
各カードを見ていきましょう。
カエデ
★★★☆☆
2/2/2(条件付き)アンタッチャブルということで、まあそれなりに強いですね。
ただ2/2という終盤なら無視しても問題ないサイズ、一体になると能力を失う点がアンタッチャブルと噛み合っていないのでそこまで使われないんじゃないかなあと。
何よりラピスは強力な2/2/2であるクロベエシリメツレツの機械コンビはじめ2コストの対抗馬が多いことも向かい風で、グッドスタッフ的に採用されることは少ないでしょう。こいつ同士を隣合わせに並べたりバフしたりするなら強そうですが。
フレンドリンクを主軸にしたデッキなら有力な選択肢になります。
ケヤキ
★★★★☆
ひじょーに強いですね。
4/4/3というバニラスタッツを持ちながらフレンド状態のユニットに攻撃時バフと、ライフを詰めるデッキに噛み合っています。
攻撃的なデッキであればシルヴィアの上位互換……は少し言い過ぎですがシルヴィアより優先して採用されることは少なくないでしょう。
そしておまけのサーチ能力で持ってくるのが……
メタモールシャボン
★☆☆☆☆
うーん……純粋なバフカード(しかも修正値が低い)に4コスト払いたくないですね。
サーチ前提でも入って1枚、2枚はできれば入れたくないかなあというところ。
ケヤキの他にもこのカードをサーチするものが出れば……出ても厳しいでしょうね。せめてコスト軽減でもあればなあ。
風の村のナミ
入れ得GCですね。USB(ウルトラソウルバースト)はRAGE Lv.3の時点で十分強いので使うことはほとんどないと思いますが、このカードのキモは本体とログイン能力です。
まず本体スペックの3/3アンタッチャブル、これは6コストとしては貧弱とはいえAOEに当たらない3/3は使いやすいアンタッチャブルとして最低限のスタッツ。
そしてログインのメタモールを呼ぶという能力ですが、これをみてメタモールデッキで使えばいいのか……というのは間違いです。
もちろんメタモールデッキが成り立つなら間違いなく採用されるでしょうが、ナミ単体でいえばメタモールを少数に絞った方がずっと強力です。
例えばナミの他にメタモールをケヤキのみにしていた場合確定でケヤキが出てくるわけですが、つまり6ターン目に3/3アンタッチャブルと4/3が出てくることになります。
…………考えたくないですね。ラピスの合計パワー7は無視できるわけがなく、AOEも綺麗にこれを流せるものはソルバブラスクやインドラぐらいしかないので更地にでも出ようものなら確実に不利トレードを相手に迫れるでしょう。
そしてケヤキ級の中サイズメタモールが他にも発表されれば、ナミの価値はさらに上がっていきます。
さらにさらにこのUSBは使われないと書きましたが、ログインで仲間を引き連れてくるため他のGCのようにせっかく出したのに一時撤退して隙を見せてしまうという心配がありません。狙いやすく強力な部類と言えるでしょう。
今後のラピスは白獅子豪虎ナミケヤキ3から始まると言っても差し支えないパワーカードだと、自分は思います。
総評としては、結局もともとのソウルバーストが強いので下手にフレンドリンクに寄せるより従来型のOTKに雑に突っ込むことになるんじゃないかなあというところです。
メタモールデッキが成り立つのかどうかは、未発表カードに期待と言ったところ。
TAOSIN
キーワード能力は特にないので個々のカードを見ていきましょう。
グラント
★★☆☆☆
カニテツという強力なAOEがはびこるこのゲームにおいて3/3/1が強かったイメージがないのでまあ弱いんじゃないかなあ。
3/3/1界隈では強力な部類のクーシンですら現在なかなか使われていないことを考えると厳しいものがありそうです。
ただしマンダリニアしかりウルゴバシューしかり除去ユニットが重宝されるゲームでもあるので、使いやすい自傷カードがくれば化けるかも。
ヒヨ
★☆☆☆☆
一応ユニットカードですが0/1でガーディアンも持ってないので使い勝手はスペル感覚、ジュリアンヌと同じですね。
上の能力はドローの代わりに0/1が付いてくるメディケーションのようなもの。自傷が必要なのでかなり使いづらそうです。
続いて下の能力、サーチ付きユニットは強いというのが定石ですがそれはアドバンテージが得やすいからであってカード一枚ぶんの仕事を期待できない0/1を出しながらさらにメモリを割るのでアドバンテージ面ではメモリを割った分損していることになります。これは強い能力ではありませんね。
ただ、サーチ先が変えられるカードというのは珍しいので可能性は感じます。臨機応変にサーチが使えれば強力ですが果たして……
現状自傷しなければ使えないスペルなので採用基準には満たなそう。新しい自傷カード次第ですが、それでも、1/1/1でもいいのでは?
ティナ
★☆☆☆☆
正直ユウユウに勝る点がありません。復活能力は相手のターンでの除去耐性としての性質がもっとも重宝されるのですが、ライフを減らすかティナを取るかの選択権が相手にあるのでつまり相手のターンでは基本的に条件を満たすより先に倒される、実質2/1/1バニラということになります。あ、バシューには倒されずにすみますね、おめでとうございます。一応エモΣコンボも運が良ければ緩和してくれます。一応。
と、いうことはこのユニットの能力を活かすなら自ターンとなるわけで、体力1を倒してアドを取るかコンボ的な使い方をするかが現実的な運用法になります。放送でタキニキも言っていたように一度条件を満たせばそのターン中は不死身になるわけで、何かコンボに使えそうな予感はしますね。
現在のプールには彼女の相棒にふさわしいカードは見当たらないので新カードに期待、ですね。
亡郷の白魔剣エリカ
これはUSBが本体と言っていいでしょう。ログインの回復にアブソーブも自傷シナジーと噛み合っていますが、3/2/2は3ターン目何も考えず出せるスペックではありません。
1ターン待たなければ使えないのでタイムラグはありますが3コストと軽いため他の行動を取りながら出しやすいのはいいですね。
効果は自分の場を全て破壊してコスト最大から順番に場に出す……つまり今まで自分の場で破壊されたユニットと今場にあるユニットから強い順に6体と考えていいでしょう。普通にダンダマイト3体並べれば対処しづらいでしょうし、鬼王を出してUSB起動、10点飛ばして復活という動きも強力です。また、工夫をせずともゲームが長引けば長引くほど強くなっていくところも魅力ですね。
さらにジルの運命の逆転は元からタオシンのソウルバーストと相性はよかったのですがフィニッシュ力が十分でないため採用率は高くありませんでした。しかし今回のUSBほどの規模であればゲームを終わらせるだけのダメージを出しやすく、コントロールシェドのようにジルをゲームプランのひとつとして組み込む事が現実的になったと言えるでしょう。
タオシンらしく夢がある豪快な効果ですが、早期達成する意味が薄いことと条件が厳しいことが欠点と言えます。また自傷カードは基本的に短期決戦で輝くのに対してUSBは長期戦用と噛み合わないため、構築では自傷と回復の比率などに苦心しそうです。
ですが序盤の盤面取りが全てだったタオシンにロングゲームでの必殺技が一つ増えたことは大きいのではないでしょうか。特にジルからの逆転USBは遅いタオシンの存在を肯定するのに十分な力を持っていると思います。
総評としては、今のプールでは活かせないカードばかりなので他の新カード次第というところ。
ウイルスユニオンにおけるマリリンのような毎ターンコストを払わず自傷できるカードや、例えばテンホウアパッチの系列で1/2/2ログイン2点ダメージのような軽い自傷カードがくれば今回のカードも評価がガラッと変わるでしょう。
アパッチをミッドレンジに積みやすくなること、ドラゴン軸への依存度が下がることなど、このコンセプト自体はタオシンの不遇を覆してくれる可能性を感じるので期待したいところではあります。
SHEDO
メモリーセーブはターン終了時に自動で発動する起動のようなもの。序盤にランプしたあとメモリを余らせやすいコントロールシェドに噛み合った能力ですね。それでは見ていきましょう。
ガストン
★★☆☆☆
終盤でも活躍しうる性能なので優秀な部類だと思います。遅いデッキでも使える1コストユニットというのはシェドでは珍しいため、採用される可能性はあります。
ただ所詮は1コストの性能であり、1ターン目出して2ターン目パスして育てる、終盤3/2/2として出す、など実際に使ってみる場面を想像すると積極的に採用したいカードとは言えないでしょう。
もちろん長く生き残れば強力で、ナーフ前リリアのように使われる、かもしれない。
ベイル
★★★☆☆
3/2というサイズはマグナに強いが他に弱く、戦闘では不利トレードされやすいと防御的なデッキで輝くサイズではありません。
3ターン目出して生き残れば次のターンパスしながら手札を使わず展開、6コストで3/2が2体という動きは悪くなさそうですが当然メモリを使用した時よりも動きは弱くなります。
もっともメモリーセーブ3で3コスト相当の動きができるのは強力であるので、長期戦をみたミッドレンジやメモリーセーブを大量に採用したデッキなら強いのではないでしょうか。
ニアル
★★★☆☆
個人的には好みな能力です。毎ターンランダムダメージ(しかも1コストで)は地味ですが有用で、生き残れば少しずつ盤面を有利にしてくれるでしょう。
ただ、本体の貧弱さが目立ちます。4/2/3で即効性の薄い能力というのは頼りなく、結局ミネルヴァの方が使いやすいね、となる未来が見えます。
ベイルにも言えますが、シェドの中コスト帯は激戦区なので中途半端な能力ではなかなか使われないと思います。
おてんば王妃レヴィ
素のスペックが及第点以上なのは言うまでもないですね。問題はUSB。
8/8ガーディアン毎ターン回復と書いてあるように見えますが、落ち着いてみるとそうではないとわかります。未使用メモリー分ダメージを与えると言うのは実は結構扱いづらく、最大値はパワー8ですがその代償に1ターンパスする必要があります。もちろん自分のターンで攻撃する分にはメリットとして働いてくれますが、相手のターンでは最悪0/8ガーディアン。ランガーシェを出してるからメモリを使うのを控えよう、とプレイしてもよくて4/8程度です。
メモリーセーブは1ターンパスすれば全回復できると言い換えるとわかりやすいかもしれません。その場合最大限能力を活かせるわけですが、使いやすいとは言えないでしょう。
何よりUSBを装填するためにはこれまた1ターンパスしなければいけないというのが難儀な点で、不利な時に出したければ余裕のあるタイミングであらかじめ装填しておく必要があります。基本的に有利な場面で強いUSBであり、逆転性能はかなり低いです。
デメリットなしに使えるのは非常にありがたい点です。すでに盤面を作ってあり手札を切る必要がない状況でのダメ押しとしては有効な手段になるでしょう。ですが、それを踏まえても一筋縄ではいかないUSBになっています。まあ元がシヴァ様だからなあ……
と言っても一発逆転の賭けに出れるシヴァと比べ一概に上位互換とは言いづらく、ランガーシェにアップグレードさせる、というよりは有利な状況から押し込むか不利な状況から大勝負に出るかで使い分ける形になるでしょう。
またナミやエリカにも言えることですが、USBを装填するタイミングと使うタイミングにラグがあるので後々使いたいタイミングで使うためにあらかじめUSBを装填しておくというプレイングが今後重要になってきそうです。
総評としては、他のカードに期待というところです。重複して発動する性質からかコスト高めに設定されているようですね。しかし今回発表されたカードはどれもレアリティが低いのでまだ希望はある……
というかシェドのことなので目玉カードは能力が特殊すぎて今回はお披露目しづらかったとかメモリーセーブ持ってないカードが強いとかそんなとこなんじゃないかなあと考えてます。
またメモリーセーブが重複することで真価を発揮する能力なので、数が増えるだけでも今回のカードも価値が上がるでしょう。
MAGNA
ユニットとしてのコストに関わらず一律3コスト払って設置する罠、そのまんまハースの秘策ですね。タイミングが不確定とはいえ相手のターンにユニットが出るのはそれだけで強力で、擬似的な除去耐性という捉え方もできます。
カードを見ていきましょう。
シラユキ
★★★★☆
防御的なデッキにぴったりな能力。マグナの手薄な3コストを埋めるカードとして申し分なく、アグロがシラユキのキメ顔に泣く場面は今後大量発生するでしょう。
小回復つき低コストと言うのはありそうでなかったカードで、全体的にマグナが求めていたものを体現したカードなのではないでしょうか。
ピノコ
★☆☆☆☆
悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded - MTG Wiki
ランダムディスカードは弱いとタキニキもおっしゃっている。ゲームの違いはあれどよっぽど手札が弱くないと出せないんじゃないかな……使用ターンがコントロールできる能力なのは加点要素ですが、1/1/1バニラが重宝される国家でもないのでまあ使われないでしょう。
ベンテン
★★★★☆
攻撃的なデッキにぴったりな能力。マグナの手薄な3コストを埋めるカードとして申し分なく、攻撃しようとしたらこっちの盤面がからになっちまった!なんて場面は今後大量発生するでしょう。
全体1点はこのゲームにおいて強力で、場持ちに難ありな3/2のサイズもワンダートラップの特性からユニットでの処理はしづらくなっています。総じて強力なカードで、コントロールでも十分採用する価値のあるカードですね。ワンダートラップが置かれたらまずこれを警戒するべきな要注意カードです。
守銭奴アリス
アリスブロック……
OTKに長らく悩まされてきたコントロールマグナがまさに必要としていたカード。これで全方位隙がなくなったと言っても過言ではありません。コミカルでポップなBGMの煽り値の高さも魅力ですね。
USBも条件を満たすようなピンチな場面なら15点回復は嬉しいところです……がこれはアリスを簡単に使いまわさせないためのデメリット能力にも見えますね。
攻撃的なテンポマグナには能力はかみ合いませんが、初の3/3/3デメリットなしとして十二分に採用価値があるのでこれは全てのマグナデッキに入るカードでしょう。
やだなあ……(逆転シヴァ並感)
総評としては、どれも単体のカードパワーが高いうえにかゆいところに手がとどく優秀なカードたちです。B1からマグナはかなり強化されるのではないでしょうか。
E.G.UNION
これもふわっとした能力なのでカードで見ていきましょう。
マリー
★★★★☆
この評価の高さは意外に思われるかもしれませんが、メイグルから出てくる2/1/3の選択肢が増えたことは結構重要なのではないでしょうか。能力は……まあいいんじゃない?正直他のプログレス次第ではありますが、イムを回収できるだけでも十分強そうです。
ファイアーマン
★★★★☆
ユニオンには珍しい攻撃的なカード。ウイルスユニオンなどには難なく入りそうですし、テンポユニオンミラーでも強力なカードです。プログレスで固めた新しい攻撃的なアーキタイプもこの1枚で現実味が帯びてくるほど強力なカードです。
アニー
★★★☆☆
A3のスペルシナジー兄妹を彷彿とさせる能力。圧縮能力はどうだろう……ユニット限定かつ同名のみなので使いやすそうではあります。現状そこまで強くは見えませんが他のカードかこいつ自身のセカンドチェンジ次第と言ったところですね。
希望の使徒イム
出ました問題児。セカンドチェンジがあまりにも強力であらゆるユニオンデッキで採用されることでしょう。ツイッターで話題になりましたがクローンフィーバーと組み合わせると、
変身後に化学者クローンで7×3=21点
変身前をクローンで三体に→カード二枚使って変身21点
とOTKの大安売り。もちろん攻撃的なデッキに雑に突っ込んでもOK。
弱点といえば単体で仕事をしないためトップデッキ勝負に弱いことでしょうか。
クローンフィーバーを無理なく積めるエモΣとの相性は抜群です。その際はイムを出してからユニット出してうっかりΣ消しちゃったなんてことのないように気をつけましょう。
使い道を考えるより調整の心配をした方が良さそうなカードです。
総評としては、今までのユニオンとかなり毛色の違うカードばかりな印象。
攻撃的なカードが増えたことは特筆すべきでしょう。これまで陰湿な戦い方しか選べなかったユニオン使いたちには朗報ですが、攻め手が少ないことが唯一のユニオンの弱みでもあったので現在でも一強に近い状態なのがさらにクラスバランスが崩れるんじゃないかと心配です。
NEUTRAL
予言システムプリノウズ
楽しそう。ズルいことをひたすら許さないと書いてあります。特定カードへの依存度が高いデッキやデッキからユニットを呼び出すデッキ、つまりテンポユニオンに対して非常に刺さる効果ですね。イプシロンなどで使いまわしてミルデッキを作るなんて使い道もあります。
軽量センチネルが何枚か出てくればシェドやマグナあたりで使われるのではないでしょうか。自分は使いたいです。
かなりの長文になってしまいましたが、12/12発表分のカードはこれで全てです。イヴに関してはまた別記事で書く……かな……?
何か不明な点とか諸々あればツイッターやコメントで言ってもらえれば追記したり次回の記事から反映したりするかも。
ここまで読んでくださってありがとうございます。それでは。